ホリエモン他ライブドア幹部の逮捕理由
東京地検特捜部は、「証券取引法違反」と「風説の流布」の疑いで、ライブドア本社他十数ヶ所を捜索しました。
まず、証券取引法違反として捜査されたのは、ライブドアの子会社「ライブドアマーケティング」が、マネーライフという会社を買収した際、マネーライ フはその4ヶ月ほど前から、実質的にライブドアの子会社だったにもかかわらず、それを隠して、ライブドアマーケティングが第三者から買収した形の発表を行 い、虚偽の報告をしている点でした。
ではなぜ、もともとライブドアの子会社だったということが、その時点でバレなかったのか・・・? それは、ライブドア本体がマネーライフを買収して いたのではなく、ライブドアが作った投資組合(投資組合は、企業が本体から切り離した資産を裏づけにして、資金調達する際に利用されているため、現時点で はその実体が把握しにくい状態になっており、企業の不明朗な取引に使われる可能性が高いと言われている。)がマネーライフを買収していたのです。つまり、 ライブドアが直接買収せずに、間に投資組合を入れることによって、ライブドアの存在を隠していたのです。
そして、当時株価が低迷していたライブドアマーケティングが、マネーライフを突然買収したように発表。また、前回コラム「ライブドアの経営手法と成長戦略(前編)」に書いた、 ライブドア自体が株価を上げるために行ったのと同じ手法の株式100分割を、買収発表と同じ時期に合わせて発表。これにより、分割後のライブドアマーケ ティングの株価は、一時、発表前の水準より実質的に50倍にも跳ね上がるという、異常事態になったのです。この異常事態も、ホリエモンには予定通りだった んでしょう。
また、「風説の流布」とされたのが、ライブドアの粉飾決算です。実際は赤字決算にもかかわらず、利益を水増しし、黒字決算として発表しました。
時期的には、近鉄球団の買収など、プロ野球参入問題で、楽天と争っていた時期でもあり、赤字だと球団経営は無理だと判断され、楽天に負けてしま う・・・。そんな背景もあったのかと個人的には思っていましたが、ライブドアのNo.2、宮内容疑者は、「低迷していた株価を上げるため」と、はっきり言 い切っているようです。株価を上げるために、決算を粉飾する。これが、「時代の寵児」といわれたホリエモン、つまりライブドアのやり方だったのです。
その後も、ホリエモンの海外の個人口座を使い、マネーロンダリング(資金の洗浄化…裏金をきれいにする)をしたり、取調べが進むにつれ、ライブドア の錬金術が、次々と公になってきています。それにしても、この無謀な経営手法、いや、悪事の数々。いったいどこまで明らかになるのか・・・?

