[世界紀行] ワールドカップ出場国ってどんな国?

アドバイザー:黒田 隆行 / 公務員試験 経営学担当 LEC専任講師

 

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イスラム教文化が織り成す芸術の国 スペイン

グラナダ アルハンブラ宮殿 アラヤネスの中庭ワールドカップで毎回のように優勝候補に挙げられている国があります。それが,「永遠の優勝候補」と言われるスペインです。
スペインの国内一部リーグ,リーガ・エスパニョーラは,イタリアのセリエA,イギリスのプレミアリーグと並んで,世界最高峰リーグの一つに数えられており,ブラジル代表ロナウジーニョ,フランス代表ジダン,イングランド代表ベッカムなど,超一流の選手が名を連ねています。

そんなリーグを抱えるスペインですから,毎回のようにワールドカップでも優勝候補に挙げられます。でも,いまだ優勝は一度もなし。前回大会もベスト8どまり。
そんなこんなで,いつのまにか,「永遠の優勝候補」,つまり,いつまでたっても優勝「候補」にすぎず,優勝はできないチームという,ありがたくない呼び名がついてしまったと言うわけです。

そんなスペインですが,観光地としてみると,良い意味でダントツの「優勝候補」の一つでしょう。特に注目されているのが,イスラム教文化が織り成す芸術の数々です。

その最たる例が,南スペイン,アンダルシア地方のグラナダにあるアルハンブラ宮殿です。15世紀末まで行われたレコンキスタ(キリスト教徒による国土回復運動)の中,ヨーロッパにおけるイスラム教の最後の拠点となったのがグラナダで,この町の小高い丘の上にあるアルハンブラ宮殿は,イスラム教芸術の究極の形とも言われており,その美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
コルドバ メスキータ宮殿内で最も有名な「アラヤネスの中庭」は,細長いプールのような池の水面に,宮殿が映るように設計されており,宮殿の柱などに施された緻密なアラベスク模様が一層その美しさを引き立たせています。また,アルハンブラ宮殿の奥にあるヘネラリーフェ離宮には,至る所に噴水が配置され,水の楽園といった佇まいです。

イスラム芸術はグラナダだけでなく,スペイン南部の至る所で観ることができます。中でも観光客が多いのが,コルドバとセビリヤでしょう。
コルドバとセビリヤは,首都のマドリッドからAVE(アベ)と呼ばれる高速列車でアクセスできる便利な町です。

セビリヤ カテドラルとヒラルダの塔コルドバには,メスキータと呼ばれる回教(イスラム教)寺院があり,内部の様子はキリスト教寺院とは全く異なります。キリスト教寺院のような装飾はなく,レンガ色の縞模様のアーチ型の弧が無数に張り巡らされている幻想的な寺院です。

また,1992年に万博が開かれたことでも有名なセビリヤには,イスラム教とキリスト教の美が融合したすばらしい建築物があります。町の中心にあるカテドラル(教会)は,16世紀ごろにイスラム教のモスク跡に建てられたこともあり,キリスト教の建物でありながら随所にイスラム教の匂いを感じます。カテドラルに並立するようにヒエルダの塔と呼ばれる高さ約100メートルの塔が建っており,頂上まで登ることができます。この塔は馬に乗ったまま登れるように,階段ではなく,緩やかならせん状の坂道になっているのが特徴です。

バルセロナ サグラダファミリアそのほか,スペインの美を語る上で外せないのが,アントニ・ガウディという人物です。スペイン第二の都市,バルセロナには,彼の作品が数多く残っていますが,代表的なのが,バルセロナ,そしてスペインを象徴する建物といっても過言ではない,サグラダ・ファミリア(聖家族教会)です。上述したグラナダやコルドバ,セビリヤの歴史的建築物が早々と世界遺産に登録される一方,スペインで最も有名な建造物でありながら,長らく世界遺産には登録されませんでしたが,2005年にようやく「ガウディの作品(Works of Antoni Gaudi)」の一つとして登録されました。
このサグラダ・ファミリア,19世紀後半から建築が始まったといいますから,建築開始からすでに100年が経過しているわけですが,完成にはさらに数百年かかると言われています。外観を見ると,「なぜ未完成なの?」という印象を持ちますが,実際中に入って観光すると,たしかに至る所で工事をしており,今まさに建築中なのだということが分かります。サグラダ・ファミリアは一応「教会」ですが,丸みを帯びた筒型の円筒がいくつも並んで立っているような外観はかなり独特。打ちっぱなしのような外壁は骸骨のような印象もあり,ちょっと不気味。一度見ると決して忘れません。

グラナダ アルバイシンの丘で食べた海の幸のパエリヤこのように,スペインは芸術的には非常に優れている国であると同時に,食文化も世界的に注目されています。個人的にはスペイン料理が世界一美味しいのでは?と思うくらいです。
スペイン料理といえば,米料理のパエリアが有名ですが,最近は,スペインの街角でよく見かける「Bar(バル)」を東京の恵比寿や銀座などでも見かけるようになりました。カウンターでワインを一杯やりつつ,生ハムや魚介類などつまむスタイルは,その手軽さもウケて,ちょっとしたブームになっています。予算的にも3000円程度あれば楽しめるので,未体験の方は是非行ってみてください。気軽にスペインを楽しむことができます。

※写真1枚目:グラナダ アルハンブラ宮殿 アラヤネスの中庭
※写真2枚目:コルドバ メスキータ
※写真3枚目:セビリヤ カテドラルとヒラルダの塔
※写真4枚目:セビリヤ駅 高速鉄道
※写真5枚目:バルセロナ サグラダファミリア
※写真6.枚目:グラナダ アルバイシンの丘で食べた海の幸のパエリヤ

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