パリだけじゃない? フランス
今回のサッカー・ワールドカップはイタリアの優勝で幕を閉じました。ワールドカップの閉幕とともに,その選手生活に幕を閉じる選手もいます。今大会で準優勝したフランスのエース,ジダン選手もその一人です。
1998年のフランス大会で見事優勝の立役者となった後,優勝候補として望んだ2002年の日韓ワールドカップではまさかの予選リーグ敗退。予選リーグ3試合で1勝はおろか,1点も取れないという惨敗でした。
それから4年。当初は代表を引退したジダン選手抜きでヨーロッパ予選を戦っていたフランスですが,成績が芳しくなく,予選敗退の危機に直面。そんな中,ジダン選手が代表に復帰するや否や連戦連勝。一気に予選突破を決めてしまいました。今回のワールドカップでは惜しくも決勝戦で敗れてしまいましたが,全盛期を思わせるテクニックを披露し,見事大会MVPに輝きました。
そんなジダン選手の母国・フランスの首都パリは,毎日のように世界中から観光客が訪れるヨーロッパ屈指の観光地です。パリ自体も,パリ中心部を流れるセーヌ川の河岸が世界遺産に登録されており,エッフェル塔や凱旋門といった観光スポットを始め,世界最先端のブランドショップや超高級レストランの数々など,観光するには事欠かない街です。
しかし,パリはヨーロッパでもロンドンと1,2を争う大都会。落ち着けるような場所は余りありません。そこでお勧めなのが,パリから電車で1時間ほどで行ける郊外の町です。
パリから電車で1時間圏内には,さほど知名度は高くないものの,大都会パリの喧騒を離れてゆっくりするには最適の町がいくつかあります。中でもシャルトルとフォンテーヌブローにはそれぞれ世界遺産に指定された建造物があり,パリからの日帰り観光に最適です。
まずはシャルトル。ここには,世界で最も美しいといわれるステンドグラスのあるシャルトル大聖堂があります。シャルトルの鉄道駅を出ると,すぐにその左右非対称の尖塔が目に入ってきます。中に入ると,青を基調としたさまざまな形や模様が施されたステンドグラスが至る所にあり,入ってくる外光できらきら輝いています。ガイドブックをみるとステンドグラスの数はなんと約170枚。一枚一枚がかなり大きいので,迫ってくるような存在感があります。
次にフォンテーヌブロー。ここには,12世紀頃からフランソワ1世やルイ14世,ナポレオン1世など,フランス歴代の王が数百年に渡って愛用したフォンテーヌブロー城があります。最寄の鉄道駅からはバスで10分ほど。内部は壁面が彫刻で彩られた長い回廊や寝室,執務室,ナポレオン1世がエルバ島に流される直前,親衛隊に別れを告げた階段などが綺麗に残っているほか,かのベルサイユ宮殿と同じ設計者による広大な庭園もあり,観光しごたえのあるお城です。
そのほか,パリからは高速鉄道TGVとバスを乗り継いで4時間程度かかりますが,大西洋に面したノルマンディ地方にあるモンサンミッシェルもフランスが誇る世界遺産の一つです。
このモンサンミッシェルは「海に浮かぶ教会」があることで世界的に知られています。
正確にはもちろん海に浮かんでいるわけではなく,海岸から続く浅瀬の小島のようなところに建造された教会なのですが,陸から見ると海に浮かぶお城のようにも見え,非常に幻想的。満潮時には陸から切り離され,本当に海に浮かんでいるように見えます。島内は迷路のようになっており,頂上向かって登っていくと,美しい回廊のある教会にたどり着きます。
教会に向かう参道沿いは,名物のオムレツやこの地方名産のプレ・サレ(海水を含んだ草を食べて育った仔羊の肉),シードル(リンゴで作った炭酸酒),ガレット(そば粉のクレープ)などを出すレストランが軒を連ね,観光客でごった返しています。世界に「教会」と名のつく建造物は数あれど,このモンサンミッシェルは特別です。
フランスの観光地といえばパリばかりが注目されますが,このようにパリ以外にも魅力的な街はたくさんあります。
※写真1枚目:エッフェル塔
※写真2枚目:凱旋門
※写真3枚目:シャルトル大聖堂
※写真4枚目:シャルトル大聖堂のステンドグラス
※写真5枚目:フォンテーヌブロー城
※写真6枚目:モンサンミッシェル

