[子育て支援] 子育て支援の「質」を考える

アドバイザー:三瓶 洋子 / 保育士 幼児情操教育講師

 

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保育士に求められるもの

数回に亘り、幾つかの事例を基に、子育て支援について考えて参りましたが、どの場面においても共通して言えること、それは、保育士のかかわりです。平成13年に児童福祉法が改定された保育士国家資格。その保育士の定義の中に「児童の保育」および「児童の保護者に対し保育に関する指導を行う」とあります。いわゆるこの「児童の保護者に対する・・・」というところが、「子育て支援」なのです。今、まさにここが、重要視されてきています。

一保育士として問いたいこと・・「保護者を支援する余力がない程、保育のみに偏っていませんか」「自己満足な保育に終ってはいないですか」子どもにとって「充実感のある保育」は、とても大切です。しかし、子育て支援も同じくらい大切になってきている時代背景を感じて欲しいのです。バランスはどうでしょう。少子高齢化が進む昨今、少子化対策の鍵は、各施設を含めて、社会がまず受け入れる心の幅を持つこと。ここにあると思います。「昔の親はもっとしっかりしていた」と人生経験の深い人は言うでしょう。でも、仕方のない結果論です。その歪みは社会がつくってきたのですから・・。

母親が子育てに悩んだら・・「子育てに経験のある保育士は、自らの体験から語ることが出来るでしょう」又、保育経験が長ければ「冷静で適切なアドバイスが出来るのかもしれません」。しかし、それによって傷ついている親を見ると、そこに忘れられている何かを感じます。時代背景からも読み解くことができるように情報社会の世の中、理屈を分かっている人は多いのです。そして、もっと言うなれば、各々のキャパシティーは違っても、個人は一生懸命であるということ・・。その母親の表情、子どもの様子から、その背後にある問題を感じなければなりません。保育士自らの見解ばかりを述べるのは大きなリスクを招く場合があります。「安心感を得たいのか」「コミュニケーションを図りたいのか」「理解をして欲しいのか」「具体的アドバイスを求めているのか」保育士には、「感性」が求められます。そして、どのケースにおいても「共感する」という事が最も大切になってきます。この「共感」子どもとかかわる時にもそうですが、相手との視点が違ってしまえば、真に心を通わせることは難しいでしょう。ですから、相手を知り、心をひらき、信頼関係を築くには、受容し「共感」することが最も大切になってきます。子育てのほとんどは、母親が自分でやらなくてはならない事を少なからず知っています。親は、支援してもらったら表現がなくとも保育士には感謝をしています。でも、子育て真最中の母親は、それをする余裕すらないこということを理解してあげなければなりません。些細なことでも経験を問わず出来る支援が必ずあります。

「感性」を活かして状況を察知し方法を考える。そして、親の思いに「共感」し、「覚悟」を持って支援する。

保育士は、これをもって支援の質を高めて行く必要があるのではないでしょうか。

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