世界遺産ってなに?
世界遺産(World Heritage)とは,ユネスコ(UNESCO:United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization 国際連合教育科学文化機関)が1972年に開催した第17回総会で成立した「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(通称,世界遺産条約)に基づいて登録される遺跡や自然など,「人類共通のたからもの」とも呼べるものです。
世界遺産は,その形態によって,文化遺産,自然遺産,複合遺産(文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの)の3つに分類され,2006年7月現在,全世界で830件(文化遺産644件,自然遺産162件,複合遺産24件)が登録されており,我が国でも,文化遺産として京都や奈良の文化財など,自然遺産として屋久島や白神山地など合計13件が世界遺産として登録されています。
我が国で「世界遺産」なるものが知られるようになったのは,1996年にTBSが同名の番組を放映し始めたことがきっかけだと思います。この番組,スポンサーであるSONYの最新機材を用いて撮影した非常に美しい映像とバックに流れる雄大かつ幻想的なBGM,そしてその遺跡や自然にまつわる歴史に関するナレーションが印象的で,放映開始当初から毎週のように観ては,「いつか行ってみたいな」と思うようになりました。以来,海外旅行の際の観光の中心はいつも世界遺産です。
おそらく世界には,世界遺産に指定されていなくても見応えのある観光スポットは数多くあると思いますが,世界遺産リストに登録されるためには厳しい基準をクリアする必要があることもあって,世界遺産は,「観光スポット」として見たときに「ハズレ」の確率が非常に低いことは間違いありません。しがたって,海外旅行する際に,観光対象として世界遺産をうまく組み入れることは,限りある時間の中で海外旅行を思い出深いものにするために,非常に有効だと思います。
私のように世界遺産を観光スポットとして重視する観光客が非常に多くなっていることもあって,近年は,観光地側としても,世界遺産に指定されているかどうかということが重要な問題となっています。そのため,毎年1回,7月頃に開かれる世界遺産会議に向けて,いかにして世界遺産リストに登録してもらうか,壮絶な駆け引きが水面下で繰り広げられているようです。
今年の6月には,我が国で「世界遺産検定」なるものが実施されたり,TBSだけでなく,NHKも「探検ロマン世界遺産」という番組を放映するようになったり,巷では俄に世界遺産ブーム到来の気配も。。。
以前,このコーナーで「ワールドカップ出場国ってどんな国?」と題して,サッカーのワールドカップ開催にちなんで,ワールドカップ出場国の世界遺産について触れましたが,次回からは,そのときには触れなかった国の世界遺産を中心に扱っていきたいと思います。

