あなたの会社のリスク管理は日本流?欧米流?
今年6月3日に起きたシンドラー社の事件には、背筋が寒くなりました。この会社の製造したエレベーターに高校生が挟まれ、1時間半後に救出されたのですが、死亡したというものです。
この事件で、シンドラー社の社長がテレビに出てきましたが、日本の企業が不祥事を起こした場合のトップに比べると、何か雰囲気が違うとは思いませんでしたか。そうです。日本の社長が、深々と頭を下げて(あるときには、土下座までして)謝罪するのに対し、頭が高いというか、陳謝の度合いが足りないような印象でした。事実、マスコミの中には、「反省が足りない、けしからん!」という論調のものも少なくありませんでした。しかし、マスコミの中には、日本と欧米のリスクに対する考え方が異なっているとはっきり書いているものもありました。
すなわち、欧米では、「物事を行うには必ずリスクがあるものだ、『つきもの』なのだ」と考えるのです。リスクを完全に避けるのであれば、何もしないという選択をせざるをえません。つまり、リスクは合理的なヘッジをして行く以外ないので、それをきちんとしている以上、批判される理由はないと考えるのです。そのかわり、合理的なリスクヘッジをしていなかった場合には、経営者は刑事責任まで問われることになる。これが欧米流の考え方です。
欧米流の考え方がつねにいいとも言えませんが、日本のリスクに対する考え方は、いささか情緒的で、リスクに対する対応は一過性のものが多いように思われます。
では、リスクに関してどのように考えればいいのか、そのポイントを次回から考えていきましょう。

