[青少年問題] 親子相互理解に向けて

アドバイザー:赤木 孝之  / 日本近代文学研究者

 

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学校教育を疑おう

学校教育には全幅の信頼を寄せている,という人はいないだろうか。そこまでとはいわずとも,学校教育を信用している,というレベルでもいいのだが,そういう人はすぐにでも考えを改めて欲しい。そう言わざるを得ないほど,今の学校教育はダメな部分も多いのだ。そして,学校教育に頼り切ることで見失っているものも多い・・・・・・

確かに,個々の教師には,意欲,情熱,愛情をもって子ども達の教育にあたっている人もいるし,素晴らしい教育方針を掲げて日々邁進している学校もある。しかし,そういう教師であっても学校であっても,国・公・私立を問わず法に定める全ての小・中・高等学校等において,文部科学省が告示する学習指導要領に従わなければならないし(学校教育法施行規則第25条他),その学習指導要領に基づいて作成された教科書を使用しなければならないのだ(学校教育法第21条他)。

この一文に目を通されている方々は,この学習指導要領,そしてそれに基づいて作成された教科書をじっくりと読んでみたことがあおりであろうか。学習指導要領は,改訂告示からわずか1年半ほどで(小・中学校),文科省が自らの手で一部改正しなければならなかったほど内容精選にこだわったものであったし,教科書もマスコミ等でも批判されている通り,国語の教科書には暗唱に堪えられないような作品が載っていたり,ジェンダー・フリー論の極端な一方に組みする論調や,いわゆる自虐史観に基づいた歴史の教科書が刊行,使用されていることも事実である。

こんな学校教育は信用・信頼するに足らず,という意見が出てくるのも宜(むべ)なるかなともいえるだろうし,今の学校教育をみて,これでは子ども達がダメなる,と憂える人が出てくるのも判らないではない。

だが,そうして学校教育を批判するだけで事足れりというわけには,これまた,ゆかないのだ。一番求められることは,学校教育に足りない部分を,家庭でしっかりと教育することであろう。もちろん学校に行かせつつ,そこでの教育を上回る教育内容を,家庭で施す,という意気込みが欲しいのである。家族総動員で,ものの考え方,人との接し方,生き方……などなど,ありとあらゆることをあらゆる機会を通じて教えてゆく。そのためには,親もいい“教師”であらねばならぬ。

そうなった時にこそ,家庭の教育力が回復されたと言えるであろうし,ある意味で,学校教育に物申せるだけの役割を家庭が担ったともいえるのではなかろうか。

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