[リスク管理] 問題解決における本当の原因の見つけ方

アドバイザー:河合史門 / 杉並区商工課相談員、東京工学院非常勤講師。

 

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キメツケ・思い込みは失敗の元

 ある会社で、4月の人事異動でA地区の支店長に若手社員を登用しました。この会社の取締役はこの新支店長に大変に期待していたのですが、5月、6月、7月と売上げが下がってしまいました。取締役は、「やはり、彼は若かったか」と思い、支店長を交代させようかと考えています。

 しかし、ちょっと待ってください。

 本当に売上の減少は、この新支店長の責任でしょうか。ほかに原因はないのでしょうか。たとえば、ほかの支店の売上は伸びていますか。商品別に売上を調べてみたでしょうか。

 人間は、問題にぶつかると、原因を考えます。そして、そのときひらめいた原因にとらわれてしまいます。子供の成績が落ちた→勉強していない、利益率が伸びない→経費の無駄使い、このように、直感的にひらめいた原因にとらわれてしまいます。このようなキメツケが問題の真の原因を見えにくくし、問題の解決を遅らせてしまうのです。

 そして、これが、実はもっとも楽な思考態度なのです。なぜかといえば、本当の原因をがんばって考える努力を放棄しているといえるからです。

 キメツケもいけませんが、原因を究明しないで、問題に対処するのもいけません。
 私が以前勤めていた会社では、会議が極めて長かったのです。
 ある日、社長がその問題を取り上げて、「会議は15分以内にすること」というお触れを出したのです。その結果、1回の会議では結論が出ず、また、翌日集まらなければならないということになりました。そして翌日また話し合うのですが、昨日決まったことをもう一度確認しているうちに、時間が経ち、また、終了時間が来てしまいます。そして、その翌日また集まると、今度は、メンバーが変わっていたりします。結局、このお触れはなし崩し的にうやむやになってしまいました。
 これなど、なぜ、会議が多いのか、その原因を究明することなく、対処療法を講じた失敗例といえます。

 では、次回から、本当の原因を見つけるスマートなやり方を考えましょう。

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