[リスク管理] 問題解決における本当の原因の見つけ方

アドバイザー:河合史門 / 杉並区商工課相談員、東京工学院非常勤講師。

 

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もし、停電になったら?

 では、本当の原因を見つけるスマートなやり方を考えていきましょう。

 私が、子供のころよく停電がありました。自分の部屋が急に明かりが消えたとき、暗い部屋でじっとしている人は少ないでしょう。その部屋にいても、原因はわからず、明かりはつかないからです。普通、立ちあがって、隣の部屋を見に行くのではないしょうか。もし、隣の部屋に普通に明かりがついていれば、自分がいた部屋だけの問題だということになります。電球切れかもしれません。

 しかし、もし隣の部屋も暗ければ、下の階も見てみる必要があります。下の階が明るければ、自分のいるフロアの停電ということになるでしょう。

 そして、もし、下の階も暗ければ、自分のいる建物の問題かもしれません。窓から顔を出して、隣の建物を確認する必要があるのです。隣の建物が何でもなければ自分のいる建物の問題、あたり一帯が暗ければ、その地帯の大停電ということになります。


 つまり、何か問題が起きたら、そのことだけをじっと見つめていても仕方ありません。同じ問題が起きてもよさそうで、しかも、問題が起きていない事柄を探すのです。2階が停電であれば、3階も停電になりそうです。しかし、そうなっていなければ、2階に問題があるとわかります。


 たとえば、ある会社のAという製品にクレームが多発したとしましょう。そのとき、Aを作っている甲工場の工員たちが最近弛んでいるからだなどと短絡的な判断をしがちです。そうではなくて、同じ製造工程でクレームのない商品を探すのです。そして、商品Bがそれにあたれば、AとBはどこが違うのか考えてみてください。そういえば、Aは新材料に切り替えたけれども、Bはそのようなことはなかった、などという事実が浮かび上がってくるかもしれません。

 もちろんそれだけで、原因は新材料と即断はできません。しかし、「とりあえず、甲工場の連中を集めて、ひとつカツを入れてやるか」などという、非論理的なことはしないですむのです。

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